ノートの作り方、テスト満点のとり方

授業ノートのとり方

みなさんは小学生の頃から授業でノートを使っていますね。私は文字を書くのが遅いので、授業中は板書をノートに写すのに苦労した記憶があります。

中学生になってから、「授業ノート」の使い方を工夫し始めました。中学校で学習内容が増えたため、復習のし易さに重点を置いてノートをとりました。

高校ではレジュメと呼ばれる要点をまとめたプリントが配布されたので、板書写しの忙しさから解放されました。また、大学ではスライドを見せる形式が主流となり、図表資料や写真・動画が多用された面白い授業が増えました。専門課程に入ると、独学では到達できないレベルの高い講義になりました。毎回尊敬の念を持って臨んでいました。レジュメのおかげで、先生の話が頭に入りやすかったです。

「授業ノート」には黒板の文字を書き写すだけではなく、疑問点や詳細な事項をまとめました。また、板書を写す際に余白を随所に設けておき、自宅に帰ってから参考書を見ながら、色鉛筆を用いて細密なイラストを描いたり説明を書き込んだりしました。問題集をひたすら復習するよりも楽しいですし、手描きの図表を活用した方が記憶にも残りやすいです。オリジナルなノートを作ったという達成感や充実感が、勉強のモチベーションを保ってくれました。

復習の観点から言うと、先生の雑談や当日の天気・気温、自分が疑問に思った点や気づいた点なども、ノートの余白にメモしておくことをおすすめします。エピソード記憶(個人の体験や周囲の状況)を絡めることで、授業の内容を思い出しやすくなります。

ノートの作り方

学校の授業だけではなく、普段の家庭学習でもノートを使います。解答を問題集に直接書き込んでしまうと、2回、3回と復習できないので、ノートなど別の紙に答案を書くべきです。その際、いつ何をしたのか、どの問題をどのように間違えたのか、正解したのかを、わかりやすく書き込むと良いです。

「演習ノート」はノートの左端から1-2cmの所に縦線を引いて、ページ・問題番号・日付と自分の答案部分を分けると見やすいです。計算が多い場合は、見開きのうち左ページに答案、右ページに計算と使い分けるとスッキリします。短い式が多い場合は、ページの真ん中に縦線を引いても良いでしょう。

私は小学生の頃からずっとノートを使っていましたが、中学2年生ごろから3日で1冊を使い切るようになりました。ノートを使用することに不便さを感じ、普段の演習は全て裏紙やコピー用紙を使うようになりました。いずれも罫線のないただの白紙ですが、関数のグラフやΣ記号などは、無地の方が都合が良いことに気づきました。それ以来、高校・大学時代でもA4のコピー用紙を使っていました。

「まとめノート」作成などで紙の散逸を防ぎたいときや、語学学習などで罫線が必要なときだけ、ノートを使いました。

「まとめノート(やり直しノート)」は、中学受験の頃から作っていました。自分の弱点に絞ってノートにまとめることで、以前と同様のミスや間違いが減り、順調にステップアップしていくことができました。「まとめノート」は、万人におすすめです。

「テスト満点」は効率よく狙う

中学校に上がるとテストをたくさん受けることになります。習熟度の確認として用意されるべきなのでしょうが、学校側も生徒側もあまりに点数を意識しすぎているのが現状です。私も点数ばかり気にしていました。それも「完璧」を目指していました。

思考問題は演習量を増やし、知識問題は反復回数を多くしました。最初はこのスタイルで良かったのですが、次第に科目数や学習事項が増えて、対応しきれなくなりました。そこで、勉強法の効率化を考えることにしました。幼い頃から気の向くままに勉強していた私にとって、「効率化」という概念は大人っぽさを感じさせる響きを持っていました。

さて、どのように効率化を行なったか。まず実践したのは、先生の話をよく聞くことです。全身を耳にして、強調されていること、特に「試験に出すぞ」と言われた箇所をマークしました。テスト前は、チェックした箇所を重点的に復習すればOKでした。  次に、暗記方法を変えました。国名と首都のように、相互に論理的関連性が乏しい(考えても導けない)事柄は、家族や友人に協力してもらって一問一答形式で暗記していきました。2周目、3周目は間違えた箇所のみを手際よく繰り返すことで、短時間で試験範囲を網羅することができました。友人と問題を出し合うことで、みんなが苦手とする箇所がわかり、同内容がテストでよく出されるため、効率よく学習できました。学校のテストは、能力に関係なく努力だけで満点が取れます。そして、効率的に取り組むことで、対策時間を短縮できます。

本記事は、毎月発行している「学心だより」の抜粋文です。期間限定で公開いたします。

この記事を書いた人

学ぶ楽しさを伝えたい。
自分で学べる子どもたちを育てたい。
2022年春に新規事業立ち上げ。教育で貢献します。