勉強の進め方

勉強の仕方

「効率の良い勉強法」は世の中に多く出回っていますが、その方法は紹介している本人にとって最適なだけであり、万人に通用するわけではありません。また、何をもって効率と表現しているのか曖昧なため、自分の目標に応じて勉強の仕方を工夫していく必要があります。本記事が自分に合った勉強法を模索するための一助となれば幸いです。

勉強を登山に例えてみます。同じ山登りでも、たとえば難度の高い山の登頂を目指すなら、相応の体力や判断力を鍛え、歩行技術を身につける必要があります。限界上(木が生えていない岩陵帯など)を歩く場合は、装備の選択や体幹の強化、天候判断の基礎知識を習得しなければなりません。

一方、自然の中に身を委ねてリラックスすることに重きを置くのであれば、ゆっくり寄り道しながら歩けば良いですし、テントを背負って一泊するのも楽しいです。また、動植物や天体の知識を習得し、カメラ・双眼鏡などを携えると充実した山行になるでしょう。いずれにせよ、装備が増えても安定して歩けるように体力増強は重要課題になってきます。

このように、基礎体力は目的に関わらず登山する上で必須事項となります。体力不足は、転倒や怪我の原因になりますし、判断力の低下を招きます。

勉強でも同様です。基礎学力は必ず身につける必要があります。基礎学力はさまざまな学習の基礎となる知識や技能のことであり、小学生低学年は読み・書き・計算、高学年以上はそれらを組み合わせて考えていく力(論理力・創造力など)が求められます。

勉強の進め方

勉強は2種類に分けられます。1つは目標が定まった勉強。もう1つは目標が曖昧な勉強です。私は後者の勉強を好んでいました。縛られることなく自由に学ぶ方が性に合っていました。しかし、受験が近づくと前者の勉強に移行しました。どちらの勉強も、まずは対象に関心を持つことから始まります。嫌々取り組んでも集中力が長続きせず、理解・吸収に支障をきたします。ここでは、基礎学力を身につける上での心がけについて詳しく述べます。

教材の使い方

教材は技を習得し鍛錬する道場です。教材を解き進めていく場合、教材にそのまま書き込んでも良いのですが、途中式や答えはノートに書き込み、教材は最低限の事項のみ記入すると復習しやすいです。私は小学生の頃は教材に直接答えを書き込むことが多く、算数の途中式はノートに書いていました。受験教材(小4〜)や中学生以降は全てノートです。

教材には、学習日(5/3など)と理解度(○△×など)を必ず記入するようにします。また、目次に学習予定日(計画)を書き込むと、先の予定が立てやすくなります。受験生や速読力養成の場合は処理速度を意識するため所要時間を記入します(7分52秒の場合、7:52などと簡略化)。

理解度は問題番号に重ねて、あるいは左横に記入します。私は、間違えた回数が増えるごとに、/→×→✳︎のように斜線の数を増やしていきました。こうすると一目で弱点の度合いがわかります。復習時に完全に理解できた場合、○をつけました。

ノートの使い方

ノート(演習用ノート)は思考の軌跡です。いつ見てもわかるように、また復習しやすいように書きます。学習日、問題番号(ページ番号も)、考え方(途中式)、正解・不正解を丁寧に記入します。

見やすいように縦線を引いて分割すると良いです。マス目ノートの場合、左から2〜3マス目で縦線を引きます。縦線の左側にはページ番号と問題番号、右側には途中式や解を記入します。筆算や解答の横線はきちんと定規で線を引きます。フリーハンドの歪んだ線は心が乱れている証拠です。丁寧に向き合います。

丸つけの際はペンの色を使い分けましょう。1回目で正答した場合は赤色で丸をつけ、2回目以降は青色や黒色など他の色を使用します。また、間違えた箇所は消さずに残しておき、直しは別の場所に書きます。

慣れてくると演習用ノートとは別にまとめノートを作ります。自分が間違えやすいポイント、単元の要点を簡潔にまとめます。要約の仕方がわからなければ、教材のポイント事項をそのまま書き写しても構いません。演習しながら、適宜まとめノートを作成していきます。私は小6の頃から丁寧に作るように心がけていました。中学・高校に入ってからも作成し続け、入試当日にも試験会場に持っていきました。まとめノートは高校・大学の同級生も大半が作っており、勉強する上での基本です。要約力が身につくだけでなく、分野の理解も深まるため、おすすめです。

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この記事を書いた人

独学で灘・東大に合格。数学オリンピックで2回の受賞歴があります。
2022年春に新規事業立ち上げ。教育で貢献します。