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【無料DL】中学生の成績が伸びる!科学的に効果的なテスト振り返りシートの使い方


目次

はじめに

テストの点数は、生徒本人だけでなく保護者にとっても気になるものです。特に中学生の時期は、成績が進路に直結するため、テスト後の過ごし方がその後の学力に大きな影響を与えます。

「テストが終わったら復習しましょう」とよく言われますが、具体的にどのように振り返れば効果的なのでしょうか? 本記事では、科学的な根拠に基づき、成績向上に直結する“振り返りの方法”として「テスト振り返りシート」の活用方法を詳しくご紹介します。

記事の最後では、無料でダウンロードできるPDF形式の振り返りシートもご案内します。


テストの点数が伸びない原因のひとつは「振り返らないこと」

テストが終わると、答案が返却され、それを見て「もっと頑張らないと…」と思う方も多いでしょう。ところが、ただ“悔しい”と思うだけでは、次のテストに活かすことはできません。

特に中学生は、テストの失点に対する原因分析や次への改善策を十分に考える習慣がないまま、日々の学習に戻ってしまいがちです。そこで必要なのが、「振り返り」の習慣です。


振り返りの科学的根拠:なぜ効果があるのか?

1. 記憶の定着を促す「リトリーバル・プラクティス」

人間の脳は、「思い出す」という行為によって記憶を強化します(Karpicke & Roediger, 2008)。これは「リトリーバル・プラクティス」と呼ばれる学習法で、テストや振り返りによって、思考を言語化することが、記憶を長期化させることが実証されています。

2. 自己調整学習(Self-Regulated Learning)の促進

自己調整学習とは、「目標設定→計画→学習→振り返り」のサイクルを自分で回せるようになる力のことです。振り返りは、このサイクルの「調整」に関わる重要なステップであり、生徒の学習能力そのものを育てる力になります(Zimmerman, 2002)。

3. メタ認知能力の向上

「なぜ間違えたのか?」「どうすれば良くなるのか?」と自分に問いを立てることで、学習の質が飛躍的に向上します。メタ認知的スキルは、成績上位者に共通する特徴として、数多くの研究で報告されています(前田, 2022)。


テスト振り返りシートの具体的な構成

当塾で活用している「テスト振り返りシート」は、以下のような項目で構成されています。

  • テスト名・実施日
  • 学校名・学年・氏名
  • 各教科の目標点と実際の得点、学年平均点
  • 得点が下がった・上がった理由(自己評価)
  • ミスの内容(例:計算ミス・読み取りミスなど)
  • 次回に向けた改善策
  • 自己評価(◎◯△×などで記入可)

シートの形式は、A4用紙1枚にまとめており、5教科(国語・数学・英語・理科・社会)を一括して振り返ることができます。


保護者の方へのお願い:振り返りの習慣を家庭で支える

振り返りは、短時間でも構いません。テスト後に、「どの問題が難しかった?」「目標との差は?」「次はどうする?」と問いかけるだけでも、子どもは自分で考える姿勢を育てられます。

また、家庭でシートに一緒に取り組むことは、子どもにとって大きな励みになります。


生徒への一言メッセージ

「振り返り」は、過去を見直すだけでなく、“未来を変える”ための学習です。点数の数字だけにとらわれず、次に活かす力を育てていきましょう。


テスト振り返りシート(PDF)を無料ダウンロード

このシートは、実際に学心の塾生たちが使い、成果を上げてきたものです。 以下のリンクから、PDFを無料でダウンロードできます。ご家庭や学校でもご活用ください。

→【テスト振り返りシートPDFをダウンロードする】


導入をご検討中の先生方・塾関係者の皆様へ

この振り返りシートは、生徒の自己調整学習能力を高めるためのツールとして、塾や学校での導入もおすすめです。学習指導とあわせて活用いただければ、生徒の主体性が高まり、結果として成績向上に結びつきます。

【著作権・利用規約について】

本記事および掲載の「テスト振り返りシート(PDF)」は、学心が独自に作成・提供している教育資料です。
以下のご利用条件にご同意の上、ご活用ください。

  • 個人および教育機関での非営利目的での使用に限り、自由にご利用いただけます。
  • 無断での転載・再配布・改変・商用利用はご遠慮ください。
  • 教育関係者・塾関係者の方で利用をご希望の場合は、事前にお問い合わせください。

© 学心(2025年)


参考文献


本記事が、お子さまの学習習慣改善、成績向上の一助となれば幸いです。ご不明点などありましたら、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

学ぶ楽しさを伝えたい。
自分で学べる子どもたちを育てたい。
2022年春に新規事業立ち上げ。教育で貢献します。

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