続けて良かった習慣

続けて良かった習慣

幼少期から中学卒業までの私の日常生活は、家族の規則立った生活に組み込まれていました。当時を振り返って、役に立った習慣を紹介します。

▽生活リズムの固定

起床・就寝から食事・入浴までの時間は、一定の時刻に決めていました。遊びや勉強は、基本的な行動の合間にしていました。生活リズムを一定に保つことで、脳や体の調子が整ったように思います。

▽毎朝の読書

登校前の30分から1時間は、『岩波少年文庫』を中心に日本や世界の児童文学作品を読みました。父が読書しているそばで、私も本を読みました。小学校に着いてからも、物語の続きを想像していました。

▽宿題はすぐに完了

学校の宿題は、遊びに行く前に終わらせました。長期休暇の課題も、休みが始まる前に完了させました。中学校では問題集から宿題が出されることが多いので、4から5月までの2ヶ月で1年間分の課題を終わらせました。学校から出される課題は意欲的になれませんでしたので、できる限り早く片付けて、残りの時間を有意義に過ごしました。

▽野外遊び

私はゲームをしないので、小学時代は友達を誘って外で遊びました。虫とりや魚とりや秘密基地づくりなど、思いつく限りのことをしました。自分たちで考え、協力して作り上げる遊びが好きでした。野外で遊んでいると、季節を体で感じられます。新しい発見や気づきがあって、わくわくしていました。

▽食事は家族全員で

朝食と夕食は毎日決まった時間に食べていました。我が家の食事は、家族そろって食卓を囲む、団欒のひとときです。勉強で新しく知ったことや遊びで体験したことやその日の出来事を両親に話しました。食事中はクラシック音楽が静かに流れていました。

▽週末の運動

雨の日も雪の日も風の日も、毎週山に登りました。山や川に棲む生き物に興味があったので、野鳥を観察したり昆虫を採集したりして生態を調べました。

春の連休は奈良の大峰山脈で、夏休みは日本アルプスでキャンプをしました。山の上でテントを張ることもあり、足腰が鍛えられ体が丈夫になりました。

趣味をいくつか持っておくと自信がつきますし、体を動かすことで、脳の働きも良くなると思います。

▽週末のDIY、家庭菜園

父は本棚や机を器用に作りました。私も見様見真似で鋸や金槌を使って木工品を作りました。木工で算数の知識が応用でき、嬉しく思いました。私は野鳥の巣箱や餌台などを自分で設計して作りました。

植物を育てることも好きでした。山からたくさんの種子を拾ってきて庭に蒔いて、樹種によって異なる発芽や生長の様子を観察しました。野菜作りもして、収穫した夏野菜やハーブは食卓に並びました。

▽週末の図書館

図書館は知識の宝庫です。本には、先人たちが何十年もかけて編み出した知恵が凝縮されています。生き物や折り紙などの自分が好きな分野は、大人向けに書かれた本もよく読みました。

▽勉強と遊びの曜日を決める

週当たりの勉強する日数は学年と同じ数にしていました。例えば、小2で週2日、小5で週5日といった具合です。勉強する日と遊ぶ日を分けることで、それぞれに心置きなく熱中できました。

▽先取り学習

ここで紹介した習慣の全てが勉強への強いモチベーションになりました。小学生の頃から自分で計画を立てていましたが、ひとり勉強は、自分の力で人生を開拓していく気分を味わえて面白かったです。

小学4年生から、夜9時まで学習するようになりました。テキストを読んで、書かれている事柄について考え、理解して問題を解いていきました。先取り学習をすることで、学校の授業もよく分かりました。

新しい習慣を定着させるコツ

「新しい行動は、すでにある習慣の前後に付け加えると続きやすい」と言われています。

  • 学校から帰ってきたらすぐに宿題をする。
  • 就寝前にその日に学んだことを復習する。

この二つのことを続けるだけで、見違えるように力が伸びます。

日常生活の流れを紙に書き出して、机の前に貼っておくと良いです(下記例)。自然と頭と体の調子が整って、スムーズに行動できるようになります。

【例】起床→朝食→読書→学校→宿題→遊びor勉強→夕食→遊びor勉強→入浴→暗記作業→就寝

また、自分より努力している人や尊敬している人から話を聞いたり、同じ空間で一緒に頑張ったりするのも効果が高いです。 

本記事は、毎月発行している「学心だより」の抜粋文です。期間限定で公開いたします。

この記事を書いた人

学ぶ楽しさを伝えたい。
自分で学べる子どもたちを育てたい。
2022年春に新規事業立ち上げ。教育で貢献します。