やる気を持続させる2つの方法

やる気と行動の4パターン

物事に取り組むとき、やる気に満ち溢れているときと、全く意欲が出ないときがあります。

今回は、意欲と行動の関係について考えます。

まず、私たちの行動をパターン・理由別に4項目に分類します。

  1. しなければならない(他人から与えられた課題)
  2. 習慣(日課)
  3. 目標達成へのステップ
  4. 趣味(好きなこと)

これらの中で、最も継続が難しいものは1です。「やらされている」感覚を抱いてしまうと、嫌気が差して投げやりになります。「やらされている」ものとしてすぐに思い浮かぶのは、学校などから出される宿題でしょう。小学生に学習習慣をつけさせるために出される宿題は理解できますが、中学生にもなって宿題が出されるのは、理解し難いです。さらに、宿題をしなかった場合に、何らかの「罰」が与えられるのも納得がいきません。私が通っていた私立中学校でも、多くの宿題が出されました。私は他律的な勉強に耐えられず、別の高校へ入るために、その中学校から地元の公立中学校に転校しました。

一方、長く続けて行えるものは2や4でしょう。やる気の有無や程度と大きく関わっているので、誰でも実行できると思います。2の習慣はやる気と無関係で無意識に行動に移せますし、4の趣味は好きなことですので、常にやる気に充ち満ちています。

逆に、1や3は自分でやる気を生み出し、維持する必要があり、続けることが難しいです。

やる気を出す3つの手順

「やらされている」感覚はモチベーション(やる気)を下げる要因になります。「自分の意思と選択による行動」が出来る「自律性*」を保つことが最大のパフォーマンスを生み出すとされています。結果に応じて賞罰が伴う外発的動機づけによる行動は、内なる意欲から生まれる内発的動機づけの機会を失わせ、対象への関心を根本から奪い去ります。

そのため、まずは外発的動機づけに結びつく要素を排除することから始めるべきです。自分で自分のやる気を出すのです。ところが、やる気を出したいと思っても、なかなか思い通りにならないことが多いです。これは、子どもも大人もみんな同じです。

そんなときは以下のステップで取り組んでみてください。

  1. 邪魔をなくす
  2. 日々の進捗を記録・管理する
  3. やる気が出る前に取り組む

勉強に集中したいときにまずすることは、部屋から遊び道具などの邪魔をなくすことです。環境を整えることから始めます。次に、タスクリスト(やることリスト)を書き出して、完了するごとに取り消し線を引きます。こうすることで学習量が管理できます。これらのことを行う気力さえもないときもあります。そんなときは、やる気が出るのを待つより、とりあえず勉強を始めてみます。始めると意外と楽しくなって、すぐに片付きます。意欲うんぬんの前に取り組めば、さっと完了することが多いです。これは勉強に限ったことではありません**。

やる気を持続させる2つの方法

やる気を出すのは難しいですが、さらに持続させるとなると大きな困難が伴います。そんなときは、次の2つの方法を意識してみてください。

  1. 夢・目標を意識
    →理想を具現化する
  2. 計画を立てる
    →達成感・充実感を意欲に繋げる

純粋に好きという感情があったり、夢や目標があったりすれば続きやすいですし、なければ迷子になります。自分の夢に結びつけるのがおすすめです。

将来、何になりたいかわからないという人も多いでしょう。そんな場合は経験の一つとして(割り切って)捉えると良いです。学校の勉強が楽しくなくても、とにかく課題を完璧に仕上げる、テストはしっかり対策する。他律的な勉強は大人になったら経験できないことですから、今のうちに満足のいく域まで完成させるのです。計画を立てる習慣を身につけると、達成感を感じやすくなります。

*自律性は極めて重要であり、「自律性や内発的動機づけを重視する人は、外発的に動機づけられた人よりも自尊心が高く、良好な人間関係を築き、総じて大きな幸福感を抱いている」とされています。

**物理でも似た現象が見られます。重い物体を動かすとき、最初はびくともしませんが、いったん動き始めると、するする動きます。これは、静止摩擦力(動かないときの動きにくさ)に比べて、動摩擦力(動いているときの動きにくさ)が小さいことから説明できます。 

本記事は、毎月発行している「学心だより」の抜粋文です。期間限定で公開いたします。

この記事を書いた人

学ぶ楽しさを伝えたい。
自分で学べる子どもたちを育てたい。
2022年春に新規事業立ち上げ。教育で貢献します。