学習計画の立て方

学びの原点

小学2年生に上がった頃から曜日と時間を決めて勉強を始めました。丸つけは父の担当です。しかし、父は勉強しろとは言いませんし、次に何をすべきか助言することもありませんでした。ただ、興味があれば解いてごらんと言った風に教材を渡してくれました。教材の中には、まだ習ったことのない計算や漢字がたくさん並んでいました。これらを見てどんどん勉強していきたいと強く思いました。

父は私にとって最も尊敬する人の一人でした。朝から晩まで難しそうな英語の文章を読んだり、細かい文字がぎっしり詰まった辞書をめくったりする姿を間近で見ていました。勉強すれば父に近づけると思ったのでしょう。私も一生懸命に励むようになりました。

なんとなく勉強するより、しっかり収穫のある毎日を過ごしたいと考え、「学習の記録」をつけることにしました。その日に何を学んだのか、そして何を考えたのか。文字にして書いていきました。また、勉強が終わった後は、家族全員で食卓を囲み、その日の出来事や自分が学んだことについて話し合いました。

自分で計画を立てながら勉強を始めたのは小学3年生の頃だったと記憶しています。すらすらと教材が解けるようになり、この調子で進めばいつどこまで終わるのか見当がつくようになっていました。計算用紙を細長くカットして、横長の学習計画表を作りました。何ヶ月後には〇〇まで終わっているな…などと自分で帯グラフを書きました。

計画を立てて学ぶ

目標・目的をもって勉強を進める場合、計画の作成は必須です。計画を立てるには自分の実力(どれくらいの時間でどの程度まで理解・習得できるのか)を把握しておかなければなりません。みなさんが日々記入していている「学習の記録」は、私が幼少期から続けてきたものとほぼ同じ形式となっています。自分の力を知る上で役立ちます。

小学生の場合は1日に何ページ進められるか、中学生以上は1問につき何分かかるかを把握すると良いです。教材には必ず日付(と所要時間)を記入します。自分の学習ペースを可視化できます。

学習計画はまず大まかな学習ペースを決め、続いて短い期間で区切ると作成しやすいです。例えば日常学習では、一つの教材を何ヶ月で終えるのか明確にします。それをもとに1週間で何単元ずつ進むのか決めていきます。予定より遅れてしまうと自信が薄れてしまいますから、計画は幅を持たせて緩めに作るようにします。

受験を見据えた勉強では自分に不足する力を明らかにしていきます。模試やテストの結果を活用すると良いです。英語の長文読解が苦手な場合、具体的にどのような弱点があるのか調べます。英文の読解スピードが遅いときは、英語を英語のまま理解することを念頭に、数多くの英文で訓練して読解力を養成します。ストップウォッチを用いて解答時間を計測することで速読を意識します。受験生は対策期間も解答時間も限られていますから、自分でリミットを切りながら目標を立てていくと良いです。

計画の立て方

計画の作成は難しく思ったり、拘束されるように感じたりするかもしれません。しかし、手順を守れば簡単ですし、計画のおかげでやるべきことが短時間で終わり、余った時間でできることが増えます。ここでは、時間に関する計画(家での時間割)、1日ごとのやること(タスク)リストの2種類について作成手順を解説します。

時間に関する計画(時間割)

  1. A4用紙を縦向きに用意
  2. 月〜日曜日まで横向き帯グラフをそれぞれ作成
  3. 起床〜就寝まで目盛り(1cm=1時間)を記入
  4. 睡眠・食事・学校・遊びなど生活に必須の時間を記入(斜線/塗りつぶし)
  5. 空いた時間は勉強時間として記入
  6. 勉強時間にはおよその内容を明記(宿題・学習科目・復習・単語暗記など)

1日ごとのやること(タスク)リスト

  1. 学校の勉強と学校以外の勉強(自分の勉強)を明確に分ける
  2. それぞれの所要時間と1日の勉強時間を照らし合わせてやることリストを作成
  3. 土曜日は計画遅れ分を取り戻す日
  4. 日曜日は1週間の総復習と計画の振り返り
  5. 計画の達成状況を確認して次の1週間分を作成

次回は計画の工夫、勉強の工夫についてお話しする予定です。

本記事は、毎月発行している「学心だより」の抜粋文です。期間限定で公開いたします。

この記事を書いた人

学ぶ楽しさを伝えたい。
自分で学べる子どもたちを育てたい。
2022年春に新規事業立ち上げ。教育で貢献します。